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抽象的であることって?


いらないと思える線を極力排除した空間があります。
巾木・回縁・出入口の枠・窓の枠・電気スイッチのプレート・照明器具などが一切見えません。
ガラスがはまっている枠も目に入らないようになっています。
その空間に身をおくと僕個人はすこぶる気分が良い。
そこに花があるなら、その花の有様が強調されているような感覚になります。
その花に意識が集中しやすい感じがあります。
何故か?
空間にノイズがないからと言えるのではないでしょうか?
前出の各パーツはあればあったで、ノイズかと言われるほどには気にはならないとも言えますが、
ない空間をしみじみ味わうと、かのパーツ達はやはりノイズに思えてくるのです。
ノイズがないと感じるのだから、静寂なイメージが広がっています。
これは意味あることですね。
具体的なパーツ類が少ないと抽象的な雰囲気が濃くなるとも言えます。
抽象性が増すとどんな気持ちになるでしょうか?
かの部屋には照明器具も見えないのですから、いわゆる間接照明です。
壁や天井・ときには床のある部分がボワーンと光って、部屋のあかりとなっています。
ボワーンと表現したのは光がグラデーションをつくっているからです。
これがまた美しい。光の性質を利用した効果です。
抽象的であることとは、
特定の意味や感じ方の方向性を限定しないことです。
人側の見方感じ方によっていろいろ違ってみえることです。
こちらの気分によって違って感じることです。
これは気持ちの方向性を指図しないことだと思います。
揺れ動く気持ちの幅に応えるものです。
人の気持ちを受容する許容度が高いと言えるのではないでしょうか。
この抽象性は人に解放感を与えていると言えそうです。

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